PIMCO、アリアンツ・リアルエステートを傘下に収め、世界最大級の不動産運用会社を結成
- アリアンツ・リアルエステートは、PIMCOのオルタナティブ業務におけるプライベート戦略プラットフォームの中で重要な役割を果たすことになります。
- PIMCOの不動産投資のプラットフォームの規模は、移管が完了する時点で1,000億ドルを超えることになります。
- 規模の拡大、専門性の補完、グローバル展開の広がりは、お客様のために魅力的な投資機会を追求するPIMCOを後押しすることになります。
ニューポートビーチ、カリフォルニア(2020年3月10日) –世界有数の債券運用会社の1つであるPIMCOとその親会社であるアリアンツ・グループは、アリアンツ・リアルエステートの運用と監督をPIMCOに移管することで合意しました。アリアンツ・リアルエステートは、成長を続けるPIMCOのプライベート戦略プラットフォームにおいて重要な役割を果たし、PIMCOの既存のオポチュニスティック・リアルエステート・エクイティとプライベート・レンディングの取り組みを補完することになります。移管が提案通りに完了すると、PIMCOは、オポチュニスティック、バリュー・アッド、コア、不動産担保有価証券など幅広い戦略にわたって展開し、1,000億ドル超の不動産資産を有する、世界最大で最も分散度の高い不動産投資運用会社の1つになります。
アリアンツ・リアルエステートは、歴史的にアリアンツおよびその主要な保険子会社の不動産投資部門であり、欧州、米国、アジア太平洋地域の主要な市場において、厚みのある組織を幅広く構築してきました。440名の従業員が700億ユーロを超える不動産ポートフォリオを引き受け、管理しています。その大半はコアおよびコアプラスのリアルエステート・エクイティへの投資から構成され、同時に、プライベートな不動産融資の分野においても大きな存在感を示しています。
PIMCOの最高経営責任者(CEO)であるエマニュエル・ローマンは、次のように述べています。「長期的な運用目標を達成するためのオルタナティブ・アプローチをお客様に提供するために不可欠と考えるプライベート戦略プラットフォームの構築において、不動産は今後も従来通り中核的な役割を果たします。PIMCOの既存のプライベート・ソリューション・メニューにアリアンツ・リアルエステートを統合することによって、お客様のポートフォリオにおいて重要性が増しつつある分野において、PIMCOの運用体制を大幅に強化したいと考えています。」
アリアンツSEの取締役会メンバーであるジャッキー・ハント氏は、次のように述べています。「業界においてパフォーマンスが高い二つの補完的なスペシャリストを統合することによって、不動産の分野においてより包括的なソリューションをお客様に提供するとともに、オルタナティブ運用の分野で既に上位10社に名を連ねるグローバル・プレーヤーである当社の体制を強化することが可能になります。」
PIMCOグループ最高投資責任者(グループCIO)のダニエル・アイバシンは、次のように述べています。「PIMCOでは、不動産の分野においてお客様には非常に魅力的な長期的バリューが存在すると考えています。特にプライベート戦略においては、辛抱強い投資家に対して超過リターンを達成する機会を引き続き提供しています。プライベート・リアルエステートの分野–そしてオポチュニスティック戦略の分野全般–においてPIMCOが既に獲得している高度な専門性とアリアンツ・リアルエステートが組み合わせることによって、既存の投資家にさまざまな恩恵を還元するという目標の下で、運用スタッフ、取引フロー、リアルタイムの市場データに対するアクセスが拡充することになるでしょう。」