PIMCOの事業継続対応について
PIMCOでは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大とそれに伴うグローバル市場ヘの多大な影響により、先行きが極めて不透明な状況のなか、お客様へのサービス提供、業務継続の確保に向けさまざまな予防的対策を講じております。
当社では、事業継続チームを組成し、世界の各地域や拠点の代表、エグゼクティブ・コミッティーのメンバーと協力しながら、コロナウイルス対策を進めております。PIMCOは、フィデューシャリーとして最高水準のポートフォリオ管理を通じ、投資家の皆様への責務を遂行するとともに、お客様ならびに、世界で2,800人を超える社員の安全と安心の確保を最優先した意思決定を行って参りました。
また、事業継続に必要な十分な資源を確保し、危機管理計画を策定しております。この数週間でこれらのいくつかを実践し、今後想定しうる様々な事態に適切に対応出来るよう、追加的な施策も用意しています。お客様の資産運用を着実に遂行するため、外部からのさまざまな危機に備え、テクノロジーや関連する安全対策に多額の投資を行ってまいりました。
PIMCOがこれまで講じてきた主な対策は以下の通りです。
- ポートフォリオ管理機能の分散:予防的措置として、ニューポートビーチ本社にある最大のトレーディング機能をバックアップサイトに一部移管するとともに、世界各地のオフィスにおけるトレーディング機能を活用することにより、ポートフォリオ・マネジメントチームの業務遂行が出来なくなる可能性を最小限に抑えられるよう対策を講じました。
- 社会的距離の確保:世界各地の多くの拠点で、必要に応じて社員が確実にテレワークができるシステムやプロセス、テクノロジー装備を進めてきました。
- 出張及び来訪者の制限:すべての出張を制限し、ビデオ会議によって離れた場所でもお客様へのサービスを継続できる体制を取っています。また、PIMCOのオフィスに来訪するすべてのお客様に対し、直近の渡航履歴を確認し、予め決められた地域や国を訪問したお客様には、面談に代わる方法での対応を行っています。
- 各国政府のガイドラインへの準拠:強制または推奨を問わず、連邦政府や地方政府、世界や地域の健康機関、医療や政策の専門家などによるガイドラインや推奨内容に沿った対策を講じています。
- 感染者やリスクの高い社員への対応及び行動指針:社員やその家族、住居を共にする者などがコロナウイルスに感染した場合、各部門長や社員が従うべき厳格で明確な行動指針を設けています。感染リスクの高い社員にはテレワークを推奨しています。
- ソート・リーダーシップのご提供:各種レポートや情報発信等、現状の複雑な市場の動きに対する、明確で洞察に富んだコメントとリアルタイムの分析をお客様にお届けしています。
- 社内コミュニケーション:社員には最新の出来事や方針やプロセスについて、管理職にはこの流動的な状況のなかでのチーム管理上の役割について、頻繁に明確なガイダンスを提供しています。WHO(世界保健機関)や米国CDC(疾病予防管理センター)などのさまざまなチャンネルから得られる関連情報をリアルタイムで社員に伝え、最新の情報装備を行っています。
- 医療及び政策専門家の知見の共有:感染やパンデミックに対する政府の対応に精通した、医療と政策の専門家と定期的に会議を行い、意見を伺っています。
これらの対応策はすべて、お客様と社員を守り、安心して事業を継続させるためのものです。
現在極めて先行きが不透明な状況ではございますが、まさにこのような事態に備えるためにPIMCOでは長年にわたって事業の継続性と危機管理に投資してまいりました。また、これまで数十年のあいだ、地政学上、金融上、社会的に多くの混乱期を目の当たりにしてきましたが、このような難局に冷静に懸命に対処するべく、皆様の資産運用のお役に立てるものと確信しておりますので、引き続きご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
今後も変わらないお付き合いと、お客様と結ばれたパートナーシップに、心より感謝申し上げます。
マニー・ローマン ダン・アイバシン